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2012.12.16 Sunday

たとえばシアター・ミラクルの広告の作り方

久々にこのブログがトラックバックされて、自分がブログをやっていることを思いだした。
演劇の宣伝に関する記事を読んでいただいたようなのだが、やっぱりそういうニーズって一定の割合で常にあるのねん、とおもた。
確かに、実際に対面で相談を受ける分野も、多くがこの手のものだ。

と言うわけで今日は、私が広告を作るときにどう言う点に留意しているかについて、お話しておきたいと思う。何故かと言うと、マーケティング手法の最も土台となる考え方のひとつだからだ。最初に触れておくには良い内容だろう。
きっと劇団での広告作りにおいても、そのまま流用出来る考え方だと思うので、よければ取り入れていただきたし。


広告における3Mの法則

あなたはカンフェティなどに載せる劇団の広告を作るとき、あるいは劇場に折り込むチラシを作るとき、何から考え始めるだろうか?
何の手がかりもなしに広告文を考え始めると、ドツボにハマるよ。
何の基準もなしに書いていると「これでいのかな? …ま、理由はないけど、これでいいか」ってことになる。

 私が広告文案を練るとき、真っ先に念頭に置くのが「3M(スリー・エム)の法則」というものだ。
 これは私の心の師匠である、ダン・ケネディというスーツを着たカーネル・サンダースみたいなオッチャン(ダイレクト・レスポンス・マーケティングという分野の世界的権威である)が提唱していることで、正確には“広告の”と言うよりは“マーケティングの3M”と言うほうが正しいだろう。この3Mの法則に則って、彼は自身とクライアントの売上を大幅に増大させてきた。

 どんな法則かと言うと「マーケティングで成果を出すには、3つのMがきちんと噛み合っていないダメなの」と言う理論である。   
 その3つのMとは、それぞれ、(1)メッセージ、(2)マーケット、(3)メディア。以下に詳しく説明しよう。

(1)メッセージ……文字通り、あなたが発信するメッセージのこと。チラシやDM、メール、ホームページなどの広告文に限らず、電話や対面での営業トーク、はたまたビジュアルまで、お客さんに見せる全てのものがメッセージである。

(2)マーケット……市場。すなわち、あなたがメッセージを届けたい対象のことで、ターゲットとする見込み客・顧客のこと。広告で言えば「読者」と言っても良いかも。

(3)メディア……メッセージをマーケットに伝えるために活用する媒体のこと。チラシ、DM、カンフェティなどのフリーペパー、こりっちなどのポータルサイトなどがそれにあたる。さらに言えば、折り込みチラシであれば「折り込み先/どこに折り込むのか」の判断も、メディア選択の肝と言えるだろう。

と言うわけで、この3つが上手く連携していないと、効果が出ませんよ、とダン・ケネディのオッチャンは言うているのである。

 演劇の超コアなファンに届ける(マーケット)メッセージであれば、王子小劇場に折り込むチラシ(メディア)に「クロムモリブデンみたいな爆音が特徴です」だとか「惑星ピスタチオを彷彿とさせるマイムが好評」(メッセージ)などと書いても良いわけだが、そう言うことを、演劇初心者に向けて言っても、あるいはお笑いライブのチラシに折り込んだりしても、メッセージもメディアもマーケットもちぐはぐで効果が出ないって訳である。

 もひとつ、シアター・ミラクルに喩えてみようか。
 シアター・ミラクルを、若い学生劇団に使ってもらうための広告を実施したいとする。
 若い学生劇団(マーケット)はどこにいるのか?……学生芸術祭の観客になら、学生劇団の人が多く居るに違いない。そこに折り込みチラシをしよう(メディア)。では、学生劇団に響く言葉(メッセージ)はなにか?…「過去に学生芸術祭に参加した、劇団たすいち、カムヰヤッセン、アガリスク・エンタテイメントが過去に利用し、大きな劇場に巣立っていったり、動員を伸ばしていっています!」という言葉は、使っても良いか…。などと考えていく(あまり上手いメッセージじゃないけど…)。

 演劇のチラシで良くあるのは、マーケットとメディアは合っているけれども、劇団名とタイトルが書いてあるだけで、なんのメッセージもない、というパターンだ。当然メッセージがなければチラシやDM、メールが届いたところで読み手が元から知っている劇団だとか、気になっていた俳優・作家などが関わったりしていない限り)読み飛ばされてしまう。見てもくれないかも知れない。

 他のジャンルと比べて、演劇などのアート、エンタテインメントの場合、このメッセージが非常に難しいわけだが、最低限、あらずじや前回公演の写真などは載せておくべきだろう。
 できれば団体の“他にはない特徴”や、作・演出家の魅力的なコトバも欲しいところだが、そこまで載せると結構ごちゃごちゃしたうるさいチラシになりがちなのだ。まあ、ここからがデザイナーの腕の見せ所でもあるのだが。

(ちなみに通常のビジネスでは、ここで「メッセージにはUSPと言うのもが必要なんだぜ!」という話になるが、それを話すと4時間くらいのセミナーを開かねばならなくなりそうなので、またいつかね)

 以上、一度こういう視点から自分の劇団のチラシやホームページを見直したらどうでしょうか? 何かの突破口が見つかることもあるかも知れない。無いかも知れない。

 じゃまた来年。

(もひとつちなみに、シアター・ミラクルのホームページは訳あってそう言う視点では作れていないので、参考にならないよ! こめんね!)

2012.05.27 Sunday

ソーシャルメディアでガツガツしない!

演劇の、ネットを使った告知、特にTwitterやfacebookをどう使ったらいいですか?という質問も若手劇団から良く受ける。例によって「こうすればヨロシ」という正解なんてあれば、聞かれなくても教えてあげたいくらいなので、知らないわけなのだが…。

基本的に若手劇団に対しては「ソーシャルメディアを使うことが好きで、仕事でなくても使っている、ってわけでもないのであれば、気にしなくて良い(やらんでもいい)。そんなことよりもいい舞台を作ることに集中しないと…」と答えるようにしている。

これは別に、君たちの舞台がツマランと叱っているわけではなくて(笑)、本当に面白そうな作品、楽しそうな企画、気になる舞台でないと、原理的にソーシャル上で拡散するわけがないと思っているからだ。

作品そもののが面白ければ、例えば映画などでは実際に観客が勝手に広めてくれるという事例は散見される(映画タイトルがパッと出てこないけど)。演劇だと口コミが始まる頃には終わっているというジレンマがあるので、そっくりそのまま真似はできないけれども。

ただ、作品そのものが立ち上がり出来上がっていく“うねり”そのものを見せる手法や、団体そのものが成長していく流れ自体をオープンにしていくやり方は、ソーシャルメディア上で演劇の前パブとして使えるのかもしれない。前者は、シアターミラクルで実際に起きた「プロジェクトあまうめ」がそれに当たるであろう。

後者は、例えば昨年シアターミラクルで12ヶ月連続公演を敢行し、先日吉祥寺シアターに進出した劇団+1(たすいち)などがそれに該当するのではなかろうか。同公演は、吉祥寺シアターで850人を動員し、演劇サイトCoRichでも注目公演1位を獲得した。

いずれの事例も、従来の広告の如く、いかに派手に暴れまわってアテンションを集めるかという発想をしていると労多くして実は少ないだろう(テレビCMまで使った企業のキャンペーン用Twitterアカウントのフォロアーがたった数百人、なんてことはよくある)。

むしろ等身大の自分を見せて、賛同してくださる方に応援してもらえるようにしよう、という使い方にすべきだと私は思う。そもそもSNSとは広告の場ではなくて社交の場として始まっているのだから、普通に考えれば、告知は迷惑なのだという認識のもとで、ちょっぴり告知させてくださいスミマセンというスタンスになって当然たと思う。

特に私と同年代の30代くらいより上の方は、ソーシャル上で(強引に)アテンションを引き寄せるにはどうすればいいのだろうか(何かそのための正解があるはずだ)、という感じで動いている方ばかりが目につくのだけれども、その疑問そのものが間違っていると私は思う。

※この記事は2012年5月6日にfacebook上で公開したものです。

JUGEMテーマ:演劇・舞台

2012.04.23 Monday

ソーシャルメディアとPRに関する雑感

企業や組織(私のいる演劇業界であれば「劇団」など)がソーシャルメディア(のごく一部の機能である告知機能)を使うためには、まずは、つながりを作ることに終始しなければならない。ここに時間がかかる。



つながりといっても、やたらめったらフォローしてもらったり友達になれや、って押し掛けるのではなくて、いわゆる流行りの言葉でいうところの「ロング・エンゲージメント」を結ばねばならないのだ。



商売的に言いかえれば、信頼関係を築いて、見込み客の見込み客、になってもらわないといけない。そこから初めてSIPS(昔でいうAIDMAみたいなもの)という消費行動に流れてゆく。



たぶん、ソーシャルどうやって使ったらいいんですかね?って聞いてる人は、ソーシャルがいきなりガンガン友達作ってリーチ先を増やせば、PRに使えると勘違いしてしまっているのだろう。フォロワーをリストとしか思っていないのだ。



むしろ何の底意も持たず、単純に楽しみとしてソーシャルメディアを使っている人のほうが、副次的に告知媒体としても上手に使えているのは、そのためだ。



JUGEMテーマ:演劇・舞台

2012.04.18 Wednesday

Under25演劇人交流会

27(金)19時から、普通に、ド平凡な交流会をやりたいと思っています。ただし25歳以下の演劇人限定です。

テーマのある勉強会を過去何度かやったのですが、やはりベテレラン勢の発言力がすこぶる強力で、若い衆の意見があまり聞けませんでした。その重圧をはねのけて発言せいや!という私を含めた大人の意見は、今回は華麗にガン無視する方向です。
若い衆からも、ぜひUnder25でやってほしいというご意見が多かったので、やろうと思います。

ということで、こんな目的の会となります。


【会の趣旨】
・25歳以下の、若い衆の意見を聞くこと。
・若手の交流の場となること、なかでも演劇があまり盛んでない大学の学生さん同士の出会いの場となることを望んでいます。
・若い衆との雑談のなかから、次の交流会や、テーマを設けた勉強会、あるいは似た悩みを抱えているのであればそれをある程度のレベルまで一括して解決できる新しいしサービス、などにつなげていきないなあ等と大いなる野望を抱いております。

ただし私、テーマのない交流会というものに参加したことががないので、いまいち何をやったら間が持つものやら、、という雰囲気で今日を迎えてしまいました。
とりあえず、現時点では大体こんな流れで考えています。


【当日のざっくりとした進行】
1)自己紹介:所属劇団がある場合は、劇団の紹介(劇団の結成過程や現在の作風などを教えて)。
2)シアターミラクル支配人の自己紹介的なもの
3)各劇団希望者による、次回公演PR(持ち時間とか決めたほうがいいのかな…?)
4)公演以外にPRしたい方の時間
5)申込時に簡単なアンケートをするつもりなので、その発表。
 そしてそれをきっかけに雑談をしてもいいかも。
 これはその時の会場の雰囲気で判断すると思われる。
6)しばし…というかずっとご歓談ください。

22時過ぎまでやりまっせ。


【申込方法】
下記のリンク先ページからお申し込みください。
http://everevo.com/event/1448

【そのほか詳細】
・参加条件:25歳以下の演劇関係者であること。
 26歳以上だが、どうしても参加したいという方は、個別にご相談ください。「次点」として参加を考慮させていただきます。ちなみに、劇団カムヰヤッセン主宰の北川大輔さんが、すでに次点として参加表明してくださっています。
・参加費:500円
・途中退場はOKですが、基本的には19時にシアターミラクルに集合! 遅れる場合は事前連絡ください。
・ちょっとした乾き物、飲み物程度はお出しするつもりです(持参歓迎)。
・参加人数は最大でも30人が限界かなあと思っております。
申し込みフォームが出来上がり次第、こちらのページおよびシアターミラクル支配人のツイッターなどで告知させていただきます。
・なお、今回はUstream配信をする予定はありませんので、ここだけの話をしていただいてもよろしいかと思います。

なお、シアターミラクル支配人は制作者出身ですが、打ち上げを仕切るのが何よりも苦手という孤高の狼気質でしたので、こういう段取りがいいですよというご提案は大いに歓迎するところであります。

また、支配人は乳飲み子を抱えておりますので(マジで)23時には劇場を閉めてとっとと帰宅してしまいます。終わってから飲みたいぜ!って方はどうぞ企画してこの会をかっさらって行くがいいさっ!

以上でございます。
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新宿シアター・ミラクル

西武新宿駅の駅前でひっそりと運営されている秘密地下組織的小スペース(実際は地上4階)新宿シアター・ミラクル支配人による日記。1年以上の逃避を経て2010年2月に復活。再び沈黙。また復活。


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