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2011.06.25 Saturday

演劇集客の基本

 2011年6月8日に当劇場新宿シアターミラクルにて開催された、feblabo×シアターミラクル「これからの小劇場をまじめに考える会〜集客について〜」にて議題となった演劇集客。
 会の中で話題になったことや、元演劇制作者である私(ブランク約8年くらい?)が集客の基本として思い出したこと、今ならこれは基本だろ、と思うことなどを、後日ツイートしました。記録として、そのまとめをブログ上に残しておきます。


・旗揚げ〜活動歴数年の、無名の若手劇団を想定した内容になっています。
・●の部分は私のTwitterアカウント@hoshi_a1が入っていましたが、読み易さを重視すべく、●記号に置き換えました。



●集客方法は劇団の成長により変わる。初期はチラシを4万部ほど配り、業界への劇団知名度UPを図る。CoRichと劇団HP、郵送DM、手売りは基本。そこにtwitterやfcebookを加える。知名度が上がれば、状況に応じて各媒体を微調整(違う層への折込み等)。

[解説]チラシ四万部というのは、会の中で、東京の小劇場の観客が「俗に2万人いる、と言われている」というお話をベースに、一ヶ月の間に小劇場ファンが一度はチラシを見かけるように配布するには、ざっくり4万部程度はひつようであろう、という概算から出て来た数値である。 個人的にも、少なくて1.5万部、通常は最低3万部チラシを刷って来た感覚から言っても、首肯できる枚数である。この段階では、チラシを配ったところで来てくれない!」等と言った迷いは捨てて、まずは劇団名を知ってもらうことに専念すべきだ。ホームページ作ったところで、名前を覚えていてもらえないと検索すらしてもらえないのだから。

●演劇ライフはCoRichとは客層が違い、小劇場ではなくやや商業よりのユーザー層らしいので、あえてそれを狙ってみるのも良い。

[解説]リクルートから分社化した株式会社ニジボックスが運営するCoRichクローン(などと言ったら叱られるか…)「演劇ライフ」。小劇場情報中心のCoRichに対して演劇ライフは宝塚などの大きめの公演に強いと言われている。小劇場の公演であっても、作品の内容などの条件が合えば、あえてそちらの客層を狙ってみるのも良い。

●旗揚げ段階では、同じ劇場で同じ作風の作品を年3回程度上演し、並行してチラシを4万程度配布しまず認知してもらう。無名なんだから、予算配分としては製造コストを抑えて営業・告知に費やすべきだと俺は思うよ。良い物作れば勝手に売れる、なんて経験をしたことが無いから。

[解説]これは私の持論。クリエイター陣には怒られるかもしれないが、100席以下の劇場なら装置も美術も舞台監督も自分たちでやって、その分浮いたお金を「自分たちが存在すること」を知ってもらう為に使うべきだ。だって、誰がお前らのこと知ってるんだよ。


●チラシを基本に、無料で使える媒体はCoRich、演劇ライフ、シアターガイド(紙とWeb)などなど全部登録はする。で、劇団HPにリンクする。SEO施策ね。初期は一発で効果を出そうとせず、まずは劇団名を知ってもらう。知らないと検索すら出来ないから。


●劇団HPが無理なら最低限CoRichでもBlogでも良いかと。要は観に行く人に必要な情報(どういう内容の作品が、いつどこでいくらで、どうしたら買えるのか観られるのか、あと自己紹介)が、キチンと検索出来てみられれば、ブランドイメージは次の課題かと。

[解説]ホームページを作る技術的、時間的な余裕が無いという話しは良く聞く。私も前職でWeb担当をしていたので気持ちは判るが、Web上に情報が無いというのはもはや不親切であるからして、せめてBlogを書くか、CoRichに登録する、くらいのことはしておきたい。


●チラシの効果測定をする手法は無くはないけど、あまり意味は無いので、旗揚げレベルの劇団は認知度アップだけ気にすれば良いかと。劇団HPへのアクセスアップなどを認知度アップのひとつの指標にしても良いかもね。


●集客の常道は、接触頻度のアップに限る。予算の許す限りなんでもやるってのが基本でしょうな。もちろん世田谷シルクさんみたいにチラシ全部やめますも良いし、逆にソーシャルメディア流行に背を向ける硬派の劇団を打ち出しても良いのかもよ。


●とにかく「演劇やるときに、チラシも作るものらしいから作ろうか。配る場所もよく知らないからとりあえず3,000部」みたいな“なんとなく取りあえず状態”が良くない訳で。自覚的にやるのであれば何やってもよいのでしょう。


●見込み客をいかに集め、見込み客をいかにリスト化し、その内少しでも新規顧客にし、新規になったら少しでもリピートしてもらい、リピートしてもらったらどんだけLTVを上げるか。という意識が出来れば、演劇でも劇場でも通販でも何でもやれるような気がするので 何かやりたい。


●最近「Webを使って(すぐに)集客したい」という相談を受けるのだが、基本Webで即時集客は出来ない。Web活用の正攻法は、相手に「好感を持ってもらうこと」。Twitterやfbでいきなり営業をかけて上手く行くらいなら教えてほしい(教えてもらうけど)。

[解説]Webで集客をすることは勿論可能だが、すぐに集めたい、というお話が非常に多い。Webという媒体は、例えば紙媒体と比べて締切が無いし、いつでも変更が利くことから即効性があるメディアだと勘違いされることが多い。だが、原則論として、Webは単に出来上がるスピードが速いという以外は時間のかかる媒体なのである。じわじわ効くのがWebだ。すぐに効果を出したいのであれば、テレビCMの方が圧倒的に効果が出るであろう。だからこそ、Web草創期から製作会社として第一線でやってきた株式会社キノトロープ(おわせになりました)などは「ブランディング」を全面に打ち出して来た。ブランディングは一朝一夕に出来るものではない。
また、ソーシャルメディア、わけてもfacebookは「売り込み」を嫌う。気をつけましょう。フォロアーもしくは“友達”と信頼関係を醸成していくことが唯一の目的で、売り込みは一番最後の最後に仕方が無く、申し訳なさそうにすることだと私は思う。


●一応シアターガイドの新宿・下北沢担当だった者として。プレスリリース初心者は、まずは読み易いリリース作りを目指そう。デザイン先行で、必要な情報が見つけにくのは論外。あと連絡がすぐつく連絡先の明記は重要。それらが出来た上で個性を出せば良い(超長文のリリース書いたなあ)


●リリース。過去上演作品や活動履歴を書くのはいいとして、無意識に列挙しても意味ないからね。受賞歴や増えている動員数や観客の感想など、記者にとって意味を持つ情報をちりばめて売り込まないと。


●私の場合、客観性のないキャッチコピーなど、抽象的な情報ばかりだと困りました。「具体的な事実」 が十分な量盛り込まれていないと、記事が書けなかった気がします。 QT @kyonsuk 未見作品の原稿を書くための手がかりが欲しいのです QT ●リリース。



●シアターガイド時代に連日劇団が売り込みに来たが、その際若手劇団に編集長が言っていた言葉を今でも覚えている。「他の劇団じゃなくて、何故自分たちの劇団に見に来てほしいのかが言えないとダメ」自分の劇団だけでしか観られない作品作りを、ってこと。所謂USPですね。


●新規顧客獲得の手段として、立ち上げ1、2年くらいは、次回以降有料化出来れば良いと目論んで、招待券をばらまいていた。当然高校生以下も無料。なんせ無名だったのでね。売上的にはともかく、動員は結構延びましたよ。今は出来ない手法かもしれませんが…。


●ご招待状送付先は、高校大学演劇部、劇場、専門誌、ライター、主要劇団等。住所は演ぶシアガ、演劇名鑑、チラシ等々から拾って集めた。むろん読み手によって内容は書き換える。どうしたら目に留まるかを考えながら。ありきたりの定型文で、会ったこともない人が来るわけ無いから。


●アンケート。制作者にとって最重要はご連絡先。直接連絡可能な顧客リストこそ劇団の財産だ。一度買ってくれた人に、先々も営業をかけるのが動員UPの基本。送った後での反応率が掴めてくれば、宣伝マンとして精神安定剤になろうってなもの。


●アンケート。あとは年齢層と職業、何を見て来てくれたのかも重要。広報活動の指針になるから(バラまいた招待券の半券にも記号を付けて、効果測定したなあ)。筆記用具は終演後に配るより、クリップボードに挟んでおくと回収率が上がるらしい。


●チラシ。情報が網羅されているのは当然として、ダメで元々、初見の人が観に行くきっかけになる何らかの工夫はしたい。見た目なのか手触りなのか作家のオモロい文章なのか美男美女なのか推薦文なのか招待券なのか。騙されて見にいっても良いかも?と思わせる何かを、仕掛けておきたい。


●昔は小劇場でも、チケットをぴあに委託するのは当たり前だった。販売効果よりも、ブランドのある演劇外の媒体露出することが重要だった。CoRich販売だけで完結してしまうのは(まじめ会で話題に登ったとおり)、決済が確定しないという点も併せて良くない。


●これは基本じゃないけれども、今自分が制作やるなら、初日大幅割り引き、平日昼割り、20時開演の1時間半もの、を基本としたい。


●特に初日割。近頃、小屋入りまで予約が延びないのに、幕が開いてから楽日に向け満席近くに動員が延びるという実感がある。ソーシャルメディアが浸透している層の演劇シーンにおいては、公演前半の口コミが以前よりも効果を増して来ている気がする。その為の初日割り。


公演の前パブの一環として、次回公演の登場人物の、作中に描かれない裏設定を、facebookなどで小出しにしていってはどうか、と目崎さんに提案してみた。登場人物紹介は、若かりし頃シアターガイドの記事形態として実現できればいいなあと、ぼんやり考えていた企画。


…というようなことを、先日シアターミラクルで開催された「まじめ会」に出席して思い出したり、再確認した。ワタクシ、頃合いとみれば時々「プロジェクトあまうめ」のような奇襲戦法に打って出ることもありますが、基本は常道に則った仕事のやり方が最も効果があると感じています。




JUGEMテーマ:演劇・舞台



2016.01.28 Thursday

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コメント
偶然記事を拝見しまして、大変興味ある内容でしたので、ブログで紹介させていただきました。
ぜひ次回の「考える会」もブログにまとめてください。
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西武新宿駅の駅前でひっそりと運営されている秘密地下組織的小スペース(実際は地上4階)新宿シアター・ミラクル支配人による日記。1年以上の逃避を経て2010年2月に復活。再び沈黙。また復活。


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